- 「セカンドハンドのお店があって、
それは中古品を扱っている、
ともすればガラクタばっかりのお店なんですけれども、
システムがすごくユニークなんです。
市民が、お家でいらなくなったものを
寄付で持ち寄るんですね、袋にごそっと入れて。」
- 「おしゃれな女の子が
ドサッと、着ない服を持ってきたりしていましたね。」
- 「そうそう。
するとお店のほうで適正かつ安価な値段を付けて販売する。
売上げは社会に還元されます。
それがシステムになっていて、
スウェーデンでは90年以上前から
国営でやっているところがあり、
さらにたとえばストックホルム市がやっているような
組織もあるんです。
そのセカンドハンドのお店を回るだけでも楽しいですよね。
結構、軒数も多いし、お店では、
ほとんどがガラクタというなかで、
本当にじっくり探すと、
「こんなに安く、こんなお皿が!」という
掘り出し物もある。
お店を回って、端から端まで古道具を探し歩く・・・」[対談その3]おさだゆかり×伊藤まさこ 循環する社会のすがた。
日本のリサイクル系は、いうまでもなく弱い。北欧では、
ごみになるものを無料で引き受け、売り物にする。売り上げは慈善活動へ。
単純でよいシステム。日本は道にソファが捨ててある。
日本でできないだろうか。やるならば、捨てたいものを預かり、
売れたらその2割を支払うような方式がいいかもしれない。
フリーマーケットを日常に根付かせ、大きな倉庫か蚤の市的場所で。
ラジカセも今はネットで探せば修理できるらしい。
こんなことで、社会の雰囲気が、大分変わる。
人間にも優しくなる。歳をとった動けない人にも役割はある。
障害がある人にも。