あなたの頭を一新しよう!批評ドットコム

滋賀県の洋太が書いています。

先生の思いは伝わっている

ETVswitchinterview。

小学校の校長で、授業に漫才を取り入れて

生徒のコミュニケーション力を上げようとしている方と、

刑務所でコミュニケーションの講座を開いている方との対談。

若き日の校長は、登校拒否の子の家に

毎週末通い続けた。

子供は学校に来ない。

でも十年後、あの時の先生の訪問が、今の私を支えていますと

その子から会いに来た。

現象として結果がでなくても、

届いていることがある。

玄関先の先生の物音を、

聞いていたのだ。

 

 とても感動的な話で、最後対談する両者が涙ぐまれていたが、 

この話はいま話題の引きこもりの支援にも通じる。

3年前ぐらいから自治体の取り組みを見ていて、この前見たとき

かなりいくつも企画が増えていて、前向きになり始めたことがわかった。

それでもよくあるのが、行っても会えない、門前払い、というものだ。

それでおもったのだが、門前払いでいいのだと。

部屋の中から音を、声を聞いているからだ。

それを月一回でも繰り返していれば、何かの意味が生じてくるのだ。

そう思った。

小さくすることと女性原理

前回、斉藤氏の本でも、脱成長が論じられ、現状維持の定常形経済が問われている。

それが今の世界で可能か難しいところだが、小さくしてゆくことが良いことだという視点はコペルニクス的転回で、貴重だ。

 

それに、日本では大きな山火事はないと思っていた。なのに栃木県!

 

日本でも偶然大物政治家の失言騒ぎだが、

(森発言に続き山田氏辞任だが、今回は女性に責任を押し付けて意趣返しか?)

昔ある偉い批評家さんが、十九世紀半ばから

「世界は女性原理の時代に入った」と言っていた。

面白かったので覚えている。

ヒトラーも男性原理で、ミャンマーの軍部と同じ、

追い詰められてのやけくその戦いだった。

ああいうマッチョの力の論法的考え方自体、既に終わってると思いたい。

男は領土を拡大したい、資産を増やしたいと思うのかもしれないが、

世界を小さくすること、「スモールイズビューティフル」の考え方も

女性原理に通ずるかもしれない。

女性は細々としたことを、うまく処理できる。

そして日常の連綿とした連なりに、自足できる人たちだ。

(例外もいる?)

「人新生の資本論」の斉藤氏が、言う。

みかん畑の木の本数はずっとおなじ。農業、教育、医療など、

今話題のエッセンシャルワークは、ほとんど規模拡大を必要としない。

そこから脱成長型の経済がイメージできると。

最後に、メルケルという偉大な女性ドイツ首相が、

十五年もいたことを感謝。

 

わたしの信仰: キリスト者として行動する

わたしの信仰: キリスト者として行動する

 

 

「人新生の資本論」新書大賞に!

斉藤幸平氏の本売れまくっているみたい。

ランキングで上位に。

日本人はじつは元々社会主義は好きで、70年代まで

大勢の人がかかわっていた。

その後成長成長で忘れられていたが、

ここ30年の停滞で、いよいよ復権、再トレンドに。

とくに温暖化というのは、もう誰の眼にも、誰の眼にもはっきり。

斉藤氏の、SDGsはまやかし、かえって温暖化を促進しているという主張は

肌で感じる。

ドラスティックな変化が大事というのは事実で、

どうやってそれをもたらすかといえば、日本では阪神大震災まで存在しなかった

NPOという手法。市民の力って、そういうことだろう。

デンマークでは海の上に3000万世帯を養う再エネ100%人口島。

これは以前わたしが別のブログで書いていたこと。

 

人新世の「資本論」 (集英社新書)

人新世の「資本論」 (集英社新書)

 

 

 

 

入管がなぜ変われないか

教育テレビの「エリザベス」というドキュメンタリーを見た。力の入った労作で、番宣も流され多くが見たと思う。

入管で何年も閉じ込められている難民申請者を支援するナイジェリア女性で、彼女も女性割礼の風習を怖れ出国し、一時収容されたこともある。

 

ハンストを大勢がしていて、もう5人死んだというのだ。

待遇への抗議だ。

あまりのことだと思うし、大勢反対運動家も存在する。

小さくすることのだいじさ 積み重ねの好循環

 

地方分権改革 (行政学叢書)

地方分権改革 (行政学叢書)

  • 作者:西尾 勝
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 単行本
 

 

スモールがビューティフルという価値観の転換で、

いろんなことが変わってくる。

フィンランドの首相の公約は、

週4日6時間労働というもので、そうなったら素晴らしい。

経済を成長させることは環境にとり悪で、

「今年はうまいぐあいに2%経済収縮できました」

とニュースで言われるようになる。

町はおも苦しいビルで空が見えなかったのに、

建物が小ぶりの木造ビルに変わって空がひろがり、

政体は小さくなって地方の目配りがよくなり、

ものが小さくなって部屋が広くなる。

まあこれは思考実験なので、そういう風にすべていくわけではないが、

無意識に大きくしようという考えから自由になる。

たとえば中国は、そうバイデン政権に変わっていま世界でいちばん

心配な国中国は、国をまだ大きくしたい。台湾まで手を出すと言われている。

なぜ大きくしたいのか。

それが豊かさとイコールとは限らない。 

なぜなのだろうか?

ただただ、人の素朴な習性だ。

日本の大人でも、次はちょっと大きいベンツを買おう

と思っている人いるでしょう?

中国もロシアも、小さな連邦に別れて初めて

民主主義になると思う。

大きすぎるとロクなことがない。

日本も次の段階は、さらなる地方分権だ。

 


フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか 【12分で解説】日本の働き方を見直そう。

 

電力会社の改革はこう進めればいい

結論から言うと、みんながソーラーパネルを買ってしまうのがいい。

おそらく将来的に、そのほうが絶対に電気代は安い。

ローンでもいいので買うといいのだ。

あらゆる住居、工場、会社が買えば、問題は自然に消える。

東電、関電らは縮小してゆき、役割を終える。

実際想像してみるに、再生エネルギーの世界とは、

そのように小さな電力が林立し、自立している世界である。

 

関電のスキャンダルや、原発批判派はスポンサーの意向で

テレビに出られないなど、

日本の電力権益が、どれだけドロドロしているかは、みんなが

知っている。

もうこういう部分があるだけで、かなり社会や国家にマイナスなことは

誰でもわかるだろう。

暗い世界だ。

そりゃ改革が進まないよ。。

そしてそういう不自然な力が社会の成長性にかけられていると、

物事はゆがんで成長は進まない。

わかるだろ。

だから電力改革しないといけない。

さすがに自然の事故多発、世界の情勢などから、変わる息吹はある。

 

15歳の少女の抗議を無駄にしない!

 

 

 

1万円でできる!  ベランダでできる!  独立太陽光発電所の作り方

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  • 作者:中村昌広
  • 発売日: 2015/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

スモール・イズ・ビューティフル再考

シューマッハーの本スモールイズビューティフル。

さまざまな書評ブログでも取り上げられている。

小さなこと、というより、大を目指さないと言うこと、

適正規模、中規模ということだとある。

なんとなく日本の水野和夫さんの一連の本を思い出す。

成長ばかりを目指していると、いまの時代はかえって損をすると言う話だ。

成長を政府が言うのは借金のせいだが、名目成長でいいのでいくらでも工夫はある。

 

エコ的にも人類は拡大できない。
機械の小型化は省エネになり、車はおそらく小さくなり、
ビルは中層階になる。

わたしは以前からビル建築には懐疑的で、

住みたくない、寄りたくない。
パリのような町が耐震にもいい。
移動範囲も小さくなる。
テレワークで。

日本人にはどこかにまだ、でっかくでっかくの大コンプレックスがある。

鉄を使うようなものを作らなければ、

コークスがいらず省エネ。

船も、飛行機も軽くなる。

大国は分割され連邦になる。
そもそも民主主義は地方自治なのかもしれない。
バヌアツなど小部族単位の社会は、いつも平和だ。

 気が小さいと言うなかれ。これでいい。

小さい人は、かしこい。

星野源みたいな繊細な人がスターになる。

 

Stranger

Stranger

  • 発売日: 2015/06/23
  • メディア: MP3 ダウンロード